「自分探し」の沼から脱出しよう

ともみ

「個」より「集団」を重んじる古い日本の価値観はどんどん薄れてきています。

ふと、これまでの人生に疑問を持ち、その先の人生を「もっと主体的に、自分らしく生きたい」と思う人も多いでしょう。

でも、「自分らしく生きたい」と思えば、すぐに自分らしく生きられるようになるわけではありません。

「自分らしい人生」を意識した途端、そもそも「自分らしく生きたいけどどうすれば良いの?」、「そもそも自分って何だっけ…」となりがちです。

「自分らしい人生」を意識する背景には現状への不安や不満があります。

「自分らしい人生」を意識するということは、それらの解決方法を模索している最中に、更に「自分」という哲学めいた悩みまで増えてしまうようなもの。

「自分探し」がそんな生き方のヒントになる一方で、「自分探しの沼」、「自分探し症候群」という言葉もあるくらいです。

「自分探し」に囚われてしまい、本来のモヤモヤ(現状への不安や不満)を解決するどころではなくなってしまう方も多いのでは?

かくいう私も「自分探しの沼」にはまってしまった一人です。

でも、私はいったん「自分探しの沼」からは脱出することができました。

今から、その方法を4つのステップに分けて紹介します。

この記事が、人生を楽しむために「自分探し」を始めたのに、モヤモヤがはれなくて困っている方のお役に立ちますように。

「自分探し」はとても壮大なテーマであり、「自分探し」が役立つタイミングも色々ですが、ここではあくまで「自分らしく生きる道」を探しはじめた方向けに私の見解を述べます。

「自分探しの沼」脱出ステップ①:自覚する

「自分探しの沼」から脱出する、はじめのステップは“自分が沼にはまっていることを自覚すること”です。

沼ですからね、はまってしまうとそもそもの目的を果たすどころではなくなってしまいます。

私が沼にはまっている、と自覚した状況について説明します。

私は40歳にして無職になり、それまでの自分の生き方が他人任せであったことを痛感しました。

そして、残りの人生を消化試合のようにやり過ごすのではなく、もっと自発的に楽しみたいと思ったのです。

でも……どうしたら人生が楽しくなるのか?

その具体的な方法さえ思いつかなかった私は「自分探し」に出会い、ツールをいくつか試してみました。

その中で自分の向いてそうなこと、はぼんやりと浮かんできましたが、スッキリすることはできませんでした。

私は「自分探し」(主に適性診断)をすれば、自分がこれから進むべき道が見えると期待していたのですが、そんな答えは得られませんでした。

人生を好転させたいと思って、「自分探し」をあれこれ試しているのに、現実は何も変わることなく時間だけが過ぎていく……。

気づくと無職になって数か月も経っていました。

私はやっと「何も状況が進展していない。これは自分探しに時間をかけすぎているかも」と思い、「自分探し」の沼にはまっていることを自覚しました。

今振り返ると、「自分探し」は心理テストみたいで面白いのに、“ためになることをやってる”感があって、現実逃避にハマってしまったのかも……。

ともみ
ともみ

次のステップから、「自分探し」だけがモヤモヤを解決する手段ではない可能性を考えてみましょう。

「自分探しの沼」脱出のステップ②:「自分探し」への過度な期待を捨てる

ステップ①で「自分探しの沼」にはまっていることを自覚できたついでに、「自分探し」の限界についても考えておきましょう。

「自分探し」への過度な期待を捨てましょう。

過度な期待とは、“「自分探し」さえしていたら人生うまくいく”という期待です。

「自分探し」をして人生をより楽しいものにしていきたい!

は(まだ)いいのですが

「自分探し」さえしていれば人生楽しくなる!

は残念ながら不正解です。

もっと言うと

これまでの「自分探し」で見つけたものをヒントに、自分の人生を自分で切り開く!

というのが「自分探し」との適切な距離感だと私は思います。

「自分探し」にはたくさんのツールがありますよね。

これだけあるんだから“何かもっといいもの”があるんじゃないかと探してしまう気持ち、わかります。

私もそうでした。

でも、それって

「自分が苦労しないで、絶対成功できるルートと手順を教えてくれて、モチベーションもいい感じに保ってくれて、おかげさまで気が付いたら人生バラ色になってました、みたいなそんないい感じのやつひとつくださーい

ニコニコピンク
ニコニコピンク

って言ってるようなものです。

これ、他人が言ってたら「そんな都合の良いものないわー‼求めすぎ!」てなりますよね。

でも私、どこかでこんな期待をしてしまっていたと思います…恥ずかしい……。

極端かもしれませんが「自分探し」してみてもまだモヤモヤする人はこんな期待してないか、一人でそっと振り返ってみましょう。

自分らしい生き方を探し求め、考えたり、悩んだりすることもあるでしょうが、本当に大切なことは実際に手足を動かしていくことなのかもしれません。

行動するためにまず適性を知りたい、のであればやはり、「自分探し」はほどほどにした方がよさそうですね。

「自分探しの沼」脱出のステップ③:ありのままの自分を受け入れる

これまでのステップで、「自分探し」だけでは解決できないこともある、ということを改めて認識していただけたと思います。

次に、ありのままの自分を受け入れること、つまり「自己受容」の話をしたいと思います。

今、「自分探し」の沼にはまっている方の中に、「自分の良いところがみつからない」、「自分に自信が持てない」…そんな辛いモヤモヤを抱えている方はおられませんか?

(結構、たくさんいらっしゃるのではと思っています。日本人ですし?)

あなたに必要なのは「自分探し」というよりも自己受容かもしれません。

自分らしい人生を生きるために、自分の適性を知るということも大切です。

ですが、それを知れば「自分らしく生きる」ことができ、かつ「自分らしい生き方に満足できる」かといえばそうでもありません。

かくいう私も自己受容があまりできていない、自己肯定感低めの人間です。

ポジティブな人、自分が好きな人がとても羨ましいくらいです。

でも最近の私は、過去の自分よりも随分自分のことを受容できるようになり、生きることがとても楽になりました。

私が自己受容をできるようになったのは、その方法を色々と調べてやってみたからです。

その中でも、野口嘉則氏の「自己受容 7つのステップ」無料セミナーをお勧めします。

人生、生きてるだけで丸儲け。どんな功績があってもなくてもそこはもう、真理として、その上でなお人生をより豊かにするためにどう生きて行くのか。

そう考えることができるようになって、私はだいぶ気持ちが楽になりました。

野口氏の優しい口調でぜひ、皆さんも癒されてほしいです。

「自分探しの沼」脱出のステップ④:目標に向かって進んでいこう

ひとまず、「自分探しの沼」から脱出した今、どんな気持ちでしょうか。

「自分探し」をやめても、いきなり何もかもはすっきりしないですよね…。

だって、モヤモヤの解決途中に「自分探し」の沼にはまって立ち往生していたところから、やっと沼を脱出して動けるようになったところです。

またスタート地点に戻ってしまったようにも思いますが、「自分探し」をする中で新しい気づきもあったはず。

すべてが無駄にはなりませんので、「自分らしい人生」を歩む難しさにめげずに、また新しい行動を起こしていきましょう。

私も自分らしい人生の実現はまだまだです。行動を変えていくことはとても難しいですね。

その途方もない感じに心折れそうになりますが、でも、諦めたら試合終了です!

それに、大変さもありますが、何となく生きていた頃よりもワクワクしませんか?

私は、人生は試行錯誤の連続だと思います。

あまり切羽詰まらずに経過を楽しみたいと思います!

哲学者も「人生は死ぬまでの暇つぶし」って言ってますもんね。

「自分探しの沼」は卒業して・・・実際に何か、行動してみませんか?

記事URLをコピーしました